コンクリート住宅はどれくらいで完成するの?
私たちが手がけている鉄筋コンクリート造の住宅の場合、完成までの目安は以下の通りです。
- ・2階建て:約5ヵ月半~6ヵ月
- ・3階建て:約6ヵ月~7ヵ月
建物の規模や敷地の条件にもよりますが、大まかにはこのくらいの期間が必要です。
~どうしてそんなに時間がかかるの?~
理由は、コンクリート構造の「丈夫さ」=「手間ひま」
躯体(くたい)工事に時間がかかります。
建物の骨組みとなる「躯体(くたい)」部分。
鉄筋をたくさん組み、コンクリートを何回にも分けて流し込んでいきます。
たとえば、基礎・1階・2階…と、それぞれの階ごとに「打設(だせつ)」と呼ばれる作業をして、
その都度“養生(ようじょう)”というコンクリートの強度が出るまでの時間をしっかり取る必要があります。
- ・2階建ての躯体工事:約2ヶ月半
- ・3階建ての躯体工事:約3ヶ月
さらに、最上階のコンクリート打設の後にも、半月〜1ヶ月ほどの養生期間を設けています。
ひび割れや結露を防げて、より丈夫な家になるからです。
その後に内装工事などを行います。
躯体が完成した後に、断熱工事、内装の下地や壁、床などの仕上げ工事を行い、最終的に2ヶ月から2か月半ほどで完成します。
~木造住宅と比べてどう違うの?~
木造住宅の場合、約4ヶ月ほどで完成することが多いので、
鉄筋コンクリート造は2〜3ヶ月ほど長くなります。
でも、そのぶん…
- ・耐久性:圧倒的に長持ち!
- ・耐震性:とても強い!
- ・遮音性:とても静か!
など、住み始めてから感じられるメリットはたくさんあります。
ちなみに、法定耐用年数(国が定めている建物の“寿命”の目安)は…
≪構造≫ | ≪法定耐用年数≫ |
木造住宅 | 約22年 |
軽量鉄骨住宅 | 約27年 |
鉄筋コンクリート住宅 | 約47年(2倍以上!) |
さらに、こんなケースではもう少し時間がかかることも…
実際の建築前にも、以下のような準備で1〜3週間ほど余裕を見ていただく必要があります。
- ・建て替えの場合の解体工事
- ・地盤改良や杭打ちなどの基礎補強
- ・仮設水道の引き込み工事(道路を掘る申請などが必要)
- ・敷地の造成工事(高低差や土の処理など)
また、お正月やお盆などの長期休みの時期には工事が一時ストップするため、
少し余裕をもったスケジュールで進めさせていただけると助かります。
「急いでほしい」その気持ち、すごくわかります。
もちろん、早く新しいおうちに住みたい気持ち、私たちもとても理解しています。
だからこそ、できるところでは効率化を行い、内部工事などはスピーディに進めるようにしています。
でも、「家の芯」であるコンクリートの躯体部分だけは、どうしても丁寧にやりたい。
私たちは、そこを一番大事にしています。
~最後にひとこと~
「コンクリート住宅って時間がかかるんだな…」と思われたかもしれません。
でもそれは、「長く安心して住める家を、しっかりと造っているから」です。
絵本の『3匹のこぶた』を思い出してみてください。
ワラの家、木の家、そしてレンガの家。
時間をかけてしっかり建てたレンガの家が、一番頑丈で、安心でしたよね。
わたしたちのコンクリート住宅も、まさにそんなイメージです。
「一生住む家だからこそ、時間をかけて、しっかりと。」
ぜひその思いに共感していただけたら嬉しいです。