家づくり、ちょっと待って!「地盤調査」って知ってますか?
~安心して暮らせる家をつくるために~
こんにちは!
これから家を建てようかな、土地を探しているところ!という方へ。
ちょっとだけ、でもとっても大切なお話をさせてください。
それは「地盤(じばん)」のことです。
「え?地盤ってなに?地面でしょ?」と思った方も多いはず
でもこの“地面”がとっても大切なんです。
液状化って聞いたことありますか?
北海道胆振東部地震のとき、震源地から離れた札幌でも、「家が傾いた」「道路が波打ったようになった」というニュースを見たことありませんか?
これ、「液状化(えきじょうか)」という現象が原因なんです。
液状化って?
ざっくり言うと、地震の揺れで砂地の地盤がグラグラになって、まるで泥の上に立っているような状態になること。
イメージは「波打ち際で足元がグニャっとする感じ」に近いです。
この状態になると、家が沈んだり、傾いたり、最悪の場合、住めなくなってしまうこともあります…。

液状化現象で浮き上がったマンホール
どうしたら液状化を避けられるの?
一番いいのは、最初からそういう土地を選ばないこと。
たとえば札幌市などでは、液状化しやすいエリアのマップを出しているので、土地選びのときにチェックしてみましょう!
▶ 札幌市の地震防災マップ
http://www.city.sapporo.jp/kikikanri/higoro/jisin/jbmap.html
でも、「もう土地が決まっている」とか「希望のエリアが液状化しやすい場所だった」という場合もあると思います。
そんなときに大切なのが…
「地盤調査」と「基礎補強」です!
地盤調査とは、その土地がどんな状態なのかを調べること。
これをしっかりやることで、安心できる家づくりができるんです。
よくある調査:「スウェーデン式サウンディング試験」
スウェーデン式調査は、2020年より、「スクリューウェイト貫入試験」になっていますが同じことを言います。
この調査は、コストも安く3~10万円くらいで済む、時間も2,3時間ですむ、ので多くの住宅会社で行われています。

この調査は2人でウエイト(重し)を載せて、1m(もしくは25cm)当たり何回転で沈むかで、地盤の固さを簡易的に調べる方法です。
このため「地盤の中に石があると、それ以上深くは調査できない」「土のサンプルを抜き取らないので砂なのか粘土なのかが正確にわからない」といった弱点があります。
少しあいまいな部分がある調査と言えるかもしれません。

最近は一人で出来る機械式のスウェーデン式調査になっていますが、原理は同じです。
本当に安心したいなら「ボーリング調査」!
私たちのような鉄筋コンクリート住宅を建てる場合には、しっかり重さのかかる建物になるので、より正確な地盤調査が必要です。
それが「ボーリング調査」。

地面に穴を掘って、土のサンプルを取り出しながら、どんな地層がどれくらいの深さにあるかをしっかり調べます。
土のサンプルがあると、強度や水の浸み込みやすさなどの土質試験をおこない、液状化するかしないか調べることが可能になります。
現地のサンプルなのでかなり正確です。

費用は少し高めで、30万円~50万円ほどかかることもありますが、家が傾くリスクを防げると思えば、けっして高くない投資です。
最悪、住み替えや建て替えが必要になってしまいすと、数千万円の費用がかかることになります。
ちなみに地震保険に加入していても全額は出ません。
最大で建て替え費用の半分までしか出ないので、傾いた場合は半分は自己負担になってしまします。
私たちのこだわり
私たちは、お客様に安心して、ずっと住んでいただける家をご提供したいと考えています。
だからこそ、必ずボーリング調査を行い、その結果に応じて必要な基礎補強工事を行います。
「安全な土地」でも、必ずです。
特にコンクリート住宅のように重量のある建物では、この調査がとても重要です。

家づくりは「土地」から始まっています
見た目が素敵な家、間取りの工夫された家ももちろん大事。
でも、それを支える地盤がしっかりしていなければ、すべてが台無しになってしまいます。
これから家を建てる皆さんへ。
「地盤、ちゃんと調べてもらっていますか?」
もし、不安に感じることがあれば、いつでも私たちにご相談ください。
家づくりの第一歩から、しっかりサポートさせていただきます!